広い北海道の東の突端、知床半島。
手つかずの自然が残り、クマやキツネ、シカが悠然と姿を見せる「野生動物たちの楽園」。
とにかく知床の雄大な自然が魅せる絶景に感動した2日間でした。
知床への玄関口。斜里
天に続く道
女満別空港から知床、ウトロへ向かう途中にある道。
「天に続く道」
天に続く道という名前に負けない、遠くの海まで続いているのではと錯覚するまっすぐの道。
ただの道にだけど、唯一無二の景色。
道内から車で知床へ向かう場合はたいてい通り道になるところなので、寄ってみて損はしませんよ。
天に続く道の始まりから少し下ったところに広大な農地とオホーツク海を望む展望台があります。ここからの景色も素敵。
北海道斜里郡斜里町字峰浜
駐車場(道の始まり):6~7台程度
駐車場(展望台):15台程度
営業時間:24時間
入場料:無料
知床八景
どこを見ても絶景ばかりの知床の中でも選りすぐりの景色が8つ、「知床八景」と呼ばれています。
どこが八景に含まれているのか確認していなかったのですが、たまたま全部回っていました。
オシンコシンの滝
知床半島の入り口に位置する、「オシンコシンの滝」
国道沿いに広めな駐車場(もちろん無料)があるので寄りやすい!
私にとって知床の始まりになった滝。
細かい水しぶきを浴びて浄化された気分。この先の知床本番に向けて気分も上がります。
海に流れ込む直前の水の流れがとてもきれいなことに感動しました。川の下流ってもっと汚い川しか知らない!
人間の営みから隔絶された自然の美しさに浸れます。
北海道斜里郡斜里町ウトロ西
駐車場:30台程度
営業時間:24時間
入場料・駐車料:無料
オロンコ岩
港の海へ突き出た先端に突如現れる大岩。「オロンコ岩」。
絶壁に急な階段がかけられています。
息を切らせながら登りきるとぱぁっと視界が開けて絶景が広がります。
階段は細いし、段は高いし、急だし…。
「キツイ…!ツライ…!!」と呟きながら登りましたが、登りきった先の景色を見ると吹っ飛びました。
ウトロから出る観光船や遊覧船の会社が乱立する場所に近いので、船の受付時間までのわずかな時間に寄りました。
周辺の駐車場は船の会社が乗船客向けに設置しているものばかりですが、オロンコ岩の下にはオロンコ岩に登る観光客用の駐車場が整備されているので安心。(近くには町営の有料駐車場もありますが。)
北海道斜里郡斜里町ウトロ東
駐車場:15台程度
営業時間:24時間
入場料・駐車料:無料
知床五湖
言わずと知れた知床一番の観光スポット。
ヒグマの聖域にある美しい5つの湖(湖というよりどちらかと言えば池)の散策コース。
地上遊歩道を歩けば森林浴をしながら、5つの湖を堪能できます。
お手軽にヒグマの脅威がない高架木道を歩くという選択でも十分楽しめます。
夕陽台展望台
その名のとおり夕陽の名所。
高台にある温泉街の一角にあります。国設知床野営場を奥に行ったところ。
キャンプ場の奥にあるなんて思わず、そのままキャンプ場の入り口を行き過ぎてしまいましたw
そのまま道を進むとお墓の駐車場になっていたので、停めさせてもらってテクテク歩いて戻りました。
夕陽の名所らしく、三脚を準備万端にしたカメラマンが数人いました。
太陽が海に沈むまで絶景のスペクタクルを堪能しました。(中国からの観光客にもみくちゃにされながらw)
日の入りの時間ではなくても港と海がきれいに見えるので行く価値はありそうです。
北海道斜里郡斜里町ウトロ香川
駐車場:隣接する夕陽台の湯の向かいにある駐車場
営業時間:24時間
入場料・駐車料:無料
カムイワッカの滝
ウトロ側で一般人が車で行ける最奥の地。
知床五湖から奥へさらに10キロ未舗装の道をガタガタ行くとたどり着けます。
道幅は狭くないのでペーパードライバーな私でも何事もなく行けましたが、いかんせん遠い。走りにくい道に途中で心が折れそうになりましたw
温泉水が流れる滝で、ぬるい。
決して温かくはない。温泉としてつかるのは無理そうです。
硫黄が多く含まれた強酸性の温泉なので肌が弱い方は入らない方がいいそう。
私ははだしで川のぼりをしましたが、別段問題なし。
水質の問題か、川底に藻などもほとんど生えておらず、はだしで川の中を歩いても滑ることはありませんでした。
木々の木漏れ日の下、きれいな流れと遊ぶのは予想以上に楽しかったです。
海から見たカムイワッカの滝。
温泉成分の硫黄が大量に含まれているので、海水の蒼とまた違ったエメラルドグリーンの河口が見られます。
とってもきれい。
北海道斜里郡斜里町大字遠音別村
(知床五湖からさらに未舗装の知床公園線を車で20~30分)
自家用車でのアクセスは時期によって規制され、シャトルバスで行くしかなくなります。
詳細はhttp://center.shiretoko.or.jp/guide/kamuiwakka/
駐車場:20台程度
営業時間:24時間
入場料・駐車料:無料
フレペの滝
ほろほろと水が流れるさまから乙女の涙の別名を持つ、「フレペの滝」。
知床自然センターの脇から遊歩道が整備され、気軽にアクセスできます。
片道1㎞。ただ、行きは坂道を下るのでよいよいですが、帰りは途中から登り坂になるので駐車場へ戻るのが憂鬱になりますw
私が行ったときは人がほぼおらず、絶景を独り占め。
周りに人がいるときは恥ずかしくてなかなかできない自撮りも心置きなくできました。
フレペの滝の海側はウトロからの遊覧船に乗ると初めに現れる注目スポット。
滝を見るなら船からのほうが見やすいですね。
北海道斜里郡斜里町大字遠音別村
駐車場:約120台(知床自然センターの駐車場)
営業時間:24時間
入場料・駐車料:無料
http://center.shiretoko.or.jp/guide/furepe/
知床峠
知床半島をわたる斜里と羅臼を結ぶ知床横断道路は「知床峠」を越える道。
何でも、日本で最も開通期間の短い国道なんだとか。
ウトロから羅臼へ2往復した(無駄にw)のですが、昼の知床峠も夜の峠もどちらも行ってよかったです。
幸運にもお天気に恵まれたので、遠くに国後島の山を望むことができました。
ウトロ側も羅臼側も、登っていても下っていてもひっきりなしに絶景が現れるので、わき見運転に注意です!
知床峠は夜に先に通ったため、こんなきれいなところだったんだと驚きの声と歓声を上げながらドライブしました。
天気が良く、雲のない夜なら絶対星を見に知床峠へ行ってください。
素人の私では星空の美しさを1㎜も伝えられていませんが、車から降りて上を見ると息をのむほど美しい星空が広がっていました。
知床峠の駐車場には外灯もないので光害はたまに通る車だけ。目が慣れる前から天の川がくっきりと見えるんです。
北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町
駐車場:60台程度
営業時間:24時間
入場料・駐車料:無料
利用可能期間:4月下旬~11月上旬
プユニ岬
国道334号を走って、ウトロを過ぎて自然遺産に入って少し行くと「プユニ岬」。
少し木がもさっとしていましたが、日が沈んだ直後のマジックアワーで空が染まっているのも相まって感動。
知床五湖へ行く途中、朝通りがかるとこんな感じ。
うん。夕方のほうがきれいだ。
北海道斜里郡斜里町大字遠音別村
駐車場:なし(少しの時間なら停めておける退避場あり)
営業時間:24時間
入場料・駐車料:無料
羅臼
羅臼国後展望台
羅臼側の海にはくじらが出没するらしいので、探しに来た!
もちろん、いなかった!
残念ながら、空も霞んでいて国後島の姿もうっすら山の上の方が見えるだけでちょっと残念。
設置してある無料の双眼鏡で船が出ていく様子や国後島の山を眺めて遊んでいました。
北海道では無料っていうところが多いこの高台に設置されている双眼鏡。北海道って駐車料金や入場料も安いし、観光地であんまり商売っ気がないところが好きです。
展望塔の内部では北方四島の歴史を学べる展示を見学できるそうです。
私はくじらを見たい一心だったので屋上の展望スペースしか行かなかったのですが、ちゃんと勉強してきてもよかったかなと少し後悔。
北海道目梨郡羅臼町礼文町32−1
駐車場:20台程度
〇展望塔
4月~10月 9時00分~17時00分
11月~ 1月 10時00分~15時00分
2月~ 3月 9時00分~16時00分
(11月~4月の月曜休館)
入場料・駐車料:無料
〇屋上展望デッキ(夏期のみ)
営業時間:24時間
入場料・駐車料:無料
おわりに
今回、私が知床でとくに行ってよかったな、予想していたよりも素敵だったなと思ったのは、
1.カムイワッカの滝での滝登り
2.知床峠の星空
とっても濃い2日間でした。
今度は違う季節に違う魅力を探しに行きたいな。
女子旅にぴったりな楽しい、可愛いが詰まった一冊。
実用性だけでなく、見るだけでワクワクするつくりで読み物としても好きです。小さめのサイズなのが持ち歩きに便利。 |