フランス

【フランス旅行記】メーデーを甘く見てたら、ひどい目にあった話 in Caen

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GWにフランスに行ったら5月1日のメーデーの洗礼にあったというお話。

メーデー(5月1日)は労働者の日

世界各国で祝日化されている国際的な記念日。

日本ではあまりなじみがないのですが、ストライキ大国フランスではメーデーはクリスマス、お正月と同等の大事な休日。

つまり、何が言いたいのかというと、メーデーにはみんな休んでしまうということです。

私がメーデーの心配に至ったのは旅程をすべて組んでしまってから。
ま、何とかなるかな」と思って行ったら、あんまり何とかなりませんでした

フランスの地方都市ではメーデーはどれくらい影響するのか、考えなしだとどうなってしまうのか反面教師にしていただければと思います。

この記事は
  • フランス地方都市のメーデーはどれくらい観光に影響するのか。
  • メーデーの日はどんな旅程にするのがいいのか。
  • メーデーを対策していなかった私がどんな一日を過ごしたのか。

が分かる記事となっております。

メーデーにやってるところ、やってないところ

メーデーでも開いていたところ
  • スーパー
  • パン屋さん
  • レストラン
  • ホテル
  • 教会

この業種すべてのお店がやっているわけではなく、幸い、やっているお店があったので、何とかなったということです。

フランスの人たちにとってメーデーはおうちにいる日なのか、ウーバーイーツのような配達している自転車を今までよりたくさん見ました。

メーデーに開いていなくて困ったところ
  • 自転車屋さん
  • 公共交通機関
  • 主な観光地

予定していた旅程とおじゃんになった話

2019年GWのフランス旅行に行っていた私ですが、メーデーを過ごすことになったのはカーン。
フランスノルマンディー地方にある都市です。

正直なところ、観光地としてはあまり行く機会はないところ。

そんなところになぜ行ったのかというと、カーン郊外のブーヴロン=アン=オージュ(フランスの最も美しい村)に行きたかったから。

当初の予定としてはカーンからブーヴロン=アン=オージュまで(片道約30㎞)自転車を借りて向かうつもりでした。

カーンはレンタサイクルを取り扱う自転車屋さん自体はたくさんあるのですが、メーデーに開いている店舗は皆無でした。
実際たくさん探してまわりました。

無人の無料レンタサイクルは数か所に置いてあったのですが、パリのレンタサイクルと違いネット上に私たちが理解できる情報がなく、利用方法が分かりませんでした。

もしかしたら、メーデーは使えないようになっていたのかもしれません。

別の手段として、バスで最寄りの町まで行ってそこから片道約5㎞を歩くという方法も考えていたのですが、そもそもバスが運行しておらず、頓挫しました。

カーンの観光をした話

「ハプニングもあるよね!仕方ない!今日はカーンを観光するしかない!」と強引に心を切り替えてカーンの街の中心部に歩き出します。

メーデーに朝食を買う(ベーカリー)

朝食をホテルで済ませていないので、たまたま見つけた開いているパン屋さんに入ることに。

開いているお店が少ないためかとても混雑していました。




朝食用のパンを片手にどこか座って食べるところを探しながら、カーンの観光名所の一つカーン城を目指します。

カーン城(Le Château de Caen)

小高い丘の上に堅牢な城壁に囲まれたカーン城に到着。

無料開放のここはメーデーでも入ることができました

城壁はきれいに残っているのですが、城主が暮らした在りし日の面影はありません。

お城の中には美術館が入っていますが、もちろん、美術館はお休み
カーン美術館(https://mba.caen.fr/)

お城の原っぱに置かれたベンチで朝ごはんのパンを食べました。




見晴らしのいい城壁から街を眺めていると、何やら下の方でにぎやかな音が聞こえてきます。

音の正体はすぐにわかりました。デモ行進です。

たくさんの市民が何やら訴えながら道を進んでいきます。幸い暴徒化するようなこともなく、平和的に行われていました。

城壁から傍観しながら、メーデーの日本との違いに思いをはせていました。
「日本もしっかりメーデーに休む国だった文化ならこんなことには…!」

20分ほどかけてデモ隊はにぎやかに去っていきました。

女子修道院(Abbaye aux Dames de Caen)

カーン城をお散歩したあとは女子修道院へ。

カーンには大きな修道院が二つあり、そのうちの一つ。

メーデーのためお休み
幸い前庭には自由に入ることができました

壮麗な建物の前ときれいに剪定されたフランス式庭園を眺めることしかできません。




私たち以外は人っ子一人いないので、気兼ねなく撮影会。
人がいると撮れないような遊んだ写真も撮れたので、その点は良し!

男子修道院(L’Abbaye-aux-Hommes)

もう一つの修道院はカーン城をはさんで反対側。約2㎞の道のりをのんびり歩いて向かいました。

前庭が広く作られています。

手入れの行き届いたフランス式庭園が無料開放されていて、メーデーでも見学できます
修道院と同じ敷地にある教会はメーデーでも無料開放していました

女子修道院よりも人気があるのか、観光客やお散歩している人がちらほらいました。

教会の出入口がこのメインの広場の反対側にあるので、分かりにくい!

男子修道院だった建物は現在は市庁舎として使われていて、建物内部や回廊が囲む中庭の見学ができるようです。

こんなエレガントな場所で仕事できるなんてズルイ!ズル過ぎる!
私もこんな職場がいいよ~。

あきらめてポジティブ解釈することにする

外観とお花の写真を撮ったり、人がいないのをいいことに遊んだ写真を撮ったりしてカーンの街歩きを楽しみました。

とはいえ、そもそもそんなに観光資源のないカーン。有名なところをすべて回ってみましたが、ほとんど建物の中に入れないので、時間が余ってしまいました。

翌日の準備を万端に整える

時間を持て余してしまった私たちは明日の旅程をしっかり組むため、駅のバスターミナルへ行って時刻表をしっかり確認。

今日みたいな失敗をしないように、出発時間、出発するバス停、バス番号、すべてをしっかり把握して明日の準備はバッチリ!

休息をとる

ここまでアクティブに活動していたので、疲労もたまっていたこともあり、夕方から夕飯時まで仮眠をしました。

旅後半のために必要な休息日だったと考えることにしました。
GW期のヨーロッパは本当に日が長くて、暮れた町も好きな私はどうしても夜更かしをしてしまっていましたから。

体力的なことと治安的なこと、気候を考えると日が長すぎる春よりも適度な時間に日が暮れる秋の方が私にとってはベストシーズンなのかも。

名物料理を食べられたので良しとする

仮眠から目が覚めると薄暗くなり、お腹もすいてきたので夕飯を食べられるお店を探すことに。

幸い中心部には数軒開いているレストランがあったので、迷わず入りました。

メーデーに夕飯を食べる(Brasserie Les Touristes)

カーンの名物料理

Trip à la mode de Caen
牛の臓物と野菜をコトコト煮込んだ料理。

野菜が溶け込んだスープと軟らかく煮こまれたモツが優しい味でした。
内臓系のお肉が苦手な人は食べられないかもしれませんが、私は美味しくいただきました。

正直なところ、非常に悔いが残る1日だったのですが、カーンの名物料理が一日の最後に食べられたので「終わり良ければ総て良し」ということにしました。

テレビではパリでデモ隊の様子が報道されていて、暴力沙汰に発展している部分もあったみたいでした。
カーンのメーデーは不便ではあったけれど、パリのように怖くなくてよかったと安堵しました。

メーデーの最適解は?

移動日に充てられるなら移動日にする

  • 交通機関を予約し、移動日にする。
  • レンタカーで移動する。

観光には全く不向きな日なので、ちゃんと交通機関が動いているならばしっかり予約したうえで移動日に充てる。
または、レンタカーの旅など、当日お店で借りる必要がない状態で移動手段が確保できているならば移動日に充ててしまうと効率的。

ストライキで予約していた公共交通機関が動かなくて、移動できなくなるリスクがあります。
そうなると、その後の旅程に大きく響いてしまいます。

ホテルを楽しむ

  • お高いホテルに宿泊する。
  • シャトーホテル、古城ホテルに宿泊する。

観光は少し手を抜いて、ホテルを楽しんだり、休息をとる日にすると吉。
ホテルのエステを予約して贅沢な時間を過ごすのもいいですね。

町並みや景色を楽しむ

  • 町並みがかわいい、楽しいところで、お散歩を楽しむ。
  • 自然が豊かなところで、トレッキングを楽しむ。
  • 公園でピクニックを楽しむ。

お店や観光地が開いていなくても問題なく楽しめる町を歩くことを楽しんだり、トレッキングをするなどならばメーデーに左右されることはありません。

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