北海道に行くにはやっぱり飛行機が便利で楽ちん。
でも、フェリーという手段も非日常を味わえて楽しいですよ。
今回は新潟港と小樽港を結ぶ新日本海フェリーの乗船記。はじまりはじまり。
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新日本海フェリーの航路
新日本海フェリーは小樽、苫小牧、秋田、新潟、敦賀、舞鶴を日本海上の航路で結ぶフェリー会社です。
日本海側のいくつかの都市から北海道の小樽、苫小牧を結んでいます。
どれくらいの時間がかかる?長時間暇じゃない?
フェリーを利用するとなると気になるのが、所要時間。
フェリーは飛行機よりもずっと移動に時間がかかります。
小樽から新潟まで、今回の私の乗船時間は夕方17時から翌朝9時までの16時間。
新千歳空港から新潟空港までが約1時間半で移動できるのに比べれば、とっても長い。めちゃ長い。
ですが、船内でできることがたくさん。
- 大型モニターでテレビ鑑賞。
- 大浴場の湯船でのんびり。
- レストランで食事。
- 甲板で遠くの陸地を眺めたり、夕日を眺めたり。
- 船内をお散歩。
- ジムで運動。
- ベッドに横になって睡眠
のんびり海を眺めながら夕食を食べ、沈む夕陽を眺め、大浴場に入って、寝て、起きて、朝食を食べれば到着です。
乗船時間が長い割に退屈しませんでした。
その証拠に、船内でやろうとしていた英語の勉強もイラスト描きも中途半端に終わってしまいました。
フェリーの料金は安いの?
私がGWに小樽から新潟に乗船したときの運賃は8,000円。
LCCならば格安で羽田空港や伊丹空港から北海道旅行に行けることを考えれば高い印象でしょうか。
とは言え、そもそも新千歳空港―新潟空港の間でLCCの就航はないので、料金的にはそこまで高いという印象はなし。
加えて、飛行機ほど繁忙期に料金が上がらないので、時期によっては安い場合も多いです。
プランによって大きく額が変わりますので、下記の新日本海フェリーのHPからご確認ください。
新日本海フェリー運賃表(https://www.snf.jp/guide/fare/)
どんな船?あざれあ
小樽と新潟を結ぶ、「らべんだあ」と「あざれあ」。私が利用したのは「あざれあ」。
2017年に就航した新日本海フェリーで1番新しい船の一つでした。
レストラン、カフェ、グリル
あざれあには3つの食事処があります。
レストラン、カフェは予約不要。
レストランの開いていない時間帯にカフェが開いています。
グリルはレストランよりも高級志向の料理を出す、完全予約制の食事処です。
レストランは海が見える大きな窓がたくさんあるので、眺望抜群。
むしろ、天気がいいときは眩しいくらいです。
グリルのメニュー(https://www.snf.jp/attraction/gourmet/meal/)
レストランのメニューhttps://www.snf.jp/attraction/gourmet/meal_restaurant/)
カップラーメンを食べれる給湯器やお弁当を温められる電子レンジがあるので、食べ物を持ち込んでの食事も快適ですよ。
北海道のカップ焼きそば、やきそば弁当も売店に売っています。
大浴場
スイートルームには部屋にお風呂がありますが、ほとんどの部屋にはないので、大浴場を利用することになります。
目的地へ移動しながら、大きな浴槽で手足をのばしてお湯に浸かれるのはフェリーくらいのもの。
お風呂には露天風呂も付いていてびっくり!
お風呂にはシャンプー、コンディショナー、ボディソープが備え付けられています。
ジム
甲板を眺めながら運動ができるジムまでありました。
使っている人は見ませんでしたが。
売店
売店にはお土産やら、食料やら、日用品やら。持ってき忘れたものがあっても大抵のものは調達できます。
船の上なので、少し高そうですけど。
コインランドリー
コインランドリーもあります。
甲板、デッキ
お天気次第ではありますが、甲板やデッキに出て外の風を浴びることができます。
とても気持ちが良いです。
水平線に沈む夕陽を眺めたり、遠くの陸地を眺めたり。
どんな部屋?あざれあのツーリストC
小樽―新潟を航行するフェリーあざれあの一番安いプラン、ツーリストCを利用してきましたので、部屋の様子をお届け。
ベッド
ベッドはカプセルホテル仕様。
決して広くはないですが、一晩休むくらいなら、問題なし。
設備
足元には荷物置きが。
お風呂で使ったタオルを干すこともできて便利。
枕元にはこんな小物置きがあって、スマホを置いたり、タブレット置いたり、財布を置いたりとなかなか便利。
充電に必須なコンセントも枕元に1人一つずつ設置してあって、スマホの充電には困りませんでした。
男女一緒の部屋ですが、こんな感じでブラインドが下ろせるので、プライバシー空間も確保されています。
以前は最安プランは雑魚寝の大部屋だったので、大幅に快適になっていて、びっくり。
今でも、敦賀ー苫小牧を結ぶフェリーに最安値の雑魚寝タイプの大部屋が残っているそうです。
貴重品ボックスがないので、気をつけて。
案内所で預かってもらうこともできますけど。
こちらは階段を数段上がった上段部分のベッド。
ツーリングCは一部屋、ベッド18人分しかないので、すぐに予約がいっぱいになりやすいです。
安くで乗船したい方は早めの予約が必須。
水回り
ツーリストCの部屋にはトイレや洗面所がないのですが、部屋のすぐ近くに広くて清潔なトイレ、洗面所、コインランドリーが備わっていて、不満なし。
持っていくといいもの
クレンジング、化粧水、タオル、スリッパ、歯ブラシ。
大浴場にはシャンプー、コンディショナー、ボディソープは設置されています。
個室のプランの場合はタオルやスリッパ、歯ブラシといったホテルのアメニティと同じものが付属しています。
もしも忘れてきてもタオルは案内所で有料で借りられますし、売店でスリッパや化粧水を買うことができます。
Wi-Fiは繋がる?
キャリアの電波が届かない洋上でも比較的、繋がります。
小樽―新潟の航路は比較的陸地側を航行するので、洋上でも結構繋がります。
夕方から夜にかけては問題なく繋がりました。
夜中や明け方は断続的に繋がらなくなりました。
早朝4時から目が覚めていたのですが、その時間帯には繋がらなくなっていました。
小樽―舞鶴は大きく陸地から離れた航路をとるので、繋がらない時間帯が多そうです。
揺れないの?
日本海を航行する新日本海フェリー。
海が荒れるとかなり揺れます。
一度冬の日本海を苫小牧から敦賀まで乗った時は揺れがひどすぎて、ベッドから起き上がることもできませんでした。
GWに乗った時はとても海が穏やかで、たまにふわーりと揺れてるかな?と感じる程度でまったく酔いませんでした。
揺れがひどいときは、船を降りてからも1日くらい足元が揺れている気がするくらい三半規管が壊れます。
酔い止めが売店に売っているので、体調がすぐれないときは頼るといいですね。